米国農務省が実施した研究によると、近代農業は土壌から栄養成分を吸収しそれを補う為に肥料・農薬を補填するという悪循環に陥っています。その悪循環から人にとって必須ミネラルの絶え間ない枯渇とそれに伴う食糧供給の低下をもたらしています。
肉食が一般ではなかった日本人がかつてどこから必須ミネラルを摂取していたのでしょうか? それはミネラル豊かな土壌に育った農作物から一番得られたと思われます。
現在の一般的な農作物の状況はどうでしょう。多収穫をもたらす為に絶え間のない肥料・農薬の投与が行われているかもしれません。狭い農地ゆえに土地を休ませてその地力を回復させる困難もあるでしょう。その様な環境において一般に必須ミネラルは肥料・農薬の一部として考慮、投与されているでしょうか。篤農家においてはミネラル投与が始まっています。
有機農業は健康を考える上で注目されています、といっても必須ミネラルに注目されているわけではありません。日本の場合有機農業は不必要に農薬を使うのは止めましょうという事で、ある種の肥料の使用は許可されています。唯一堆肥等の使用においてその堆肥に含まれている必須ミネラルが農作物に吸収されて食されるという循環はされているでしょう。
ただその量はというと微々たるものと推察されます。
また腸内環境と脳というキーワードがこのところ注目されていますが、腸内環境が脳を左右しているという推論は様々な事例・研究から実証されつつあるようです。この腸内環境とは狭義に腸内細菌に規定されるむきもあるようですが、その腸内細菌を支える環境を維持するものがミネラルである事も考える必要があるでしょう。
そこで不足している必須ミネラルを直接補う為に有機フルボ酸とフミン酸というミネラルが注目されています。フルボ酸及びフミン酸は有機物が分解された究極の形態でアルカリ水溶処理後に酸水溶処理をして不溶な黒色物質がフミン酸、水溶した物質がフルボ酸です。
以下にその研究内容の一部をご紹介します。